きめつのやいば#154話 感想。アカザさん過去編 「親父に薬を」で涙目…

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こんにちは。

漫画読んでいて不意に心の琴線に触れてポロっとしてしまう時ってありませんか?

今回はこの回でしたね。

ますはあらすじをどうぞ。

ネタバレですので、気になる方は漫画を読んでからにしてくださいね。

きめつのやいば 154話 あらすじ

『まずい状態だ

視界が狭窄して来た

失神しかけている』

 

猗窩座と対峙しながら、満身創痍で義勇は考える。

『左耳が全く聞こえない…右手の感覚がない。力は入るがどの程度役に立つのか…』

全力疾走というのは長時間出来るものではない。

通常の人間は全力であれば10秒走るのですら激しく息切れする。

それ以上動き続けるとまず速度がおち、技の精度も落ちていく。

筋肉疲労で手足は鉛のように重くなる。

疲労・負傷の概念がない鬼。

上弦との戦いで長時間全力を維持し続けたのは、呼吸を使えるものだけが起こせる奇跡だ。

そんな超人の力を持った義勇も限界が近づいていた。

 

ギシッ…

歯を食いしばり、刀を強く握る。

『託されたものを…後に繋ぐ』

『もう二度と…家族や仲間を死なせない』

亡き姉と親友が脳裏に浮かぶ。

『守る。炭治郎は俺が守る。自分がそうしてもらったように。』

………

……

猗窩座は腕を掴まれていた。

掴んでいるのは、記憶に無い女だ。

 

「離せ 手を離せ 誰だお前は」

着物の少女は涙を流しながら訴える。

「もうやめにしましょう

向こうに行きましょう」

「ダメだ。俺は奴らを殺さなければならない。」

「どうしてですか?」

「俺は強くならなければいけない

邪魔する奴は殺す」

「どうしてですか?どうして強くなりたいのですか?」

「それは……強くならなければ持って帰ってこられないからだ」

………

……

「親父に 薬を」

浮かんだのは遠い記憶。

病床に伏せるやせ細った父親。

【強くならなければ盗んだ財布を持って逃げ切ることができなし】

【強くならなければ返り討ちに遭っても勝てない】

【強くならなければ奉行所に捕まって刑罰を喰らう】

 

「掏摸の入れ墨はもう両腕に三本線だ」

「次は手首を切り落とすぞ」

奉行所に捕まった若き日の猗窩座(狛治)に、奉行が言い放つ。

「ハッ!……ハハハハハハハ!!」

首に縄を掛けられ、体中を打たれ、顔面はボコボコに腫れあがっていても、狛治は笑う。

「斬るなら斬りやがれ!

両手首斬られたって足がある!

足で掏ってやるよ!どの道次は捕まらねえぜ!」

 

「わずか十一で犯罪を繰り返し、大の男ですら失神する百敲きを受けてこの威勢」

「お前は鬼子だ」

………

……

『なんとでも言ってろ』

『そうだ俺は鬼子だ。生まれた時から歯が生えてたらしいからな』

奉行所から解放された狛治の前に、近所の爺さんが血相変えて走ってくる。

「狛治!」

「お前がまた捕まったって聞いて

親父さんが首括って死んじまった」

「死んじまったよォ!!」

………

……

墓の前で狛治は親父の遺書を握ってただ立ちつくす。

 

‘‘狛治へ‘‘

‘‘真っ当に生きろ。まだやり直せる‘‘

‘‘俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない‘‘

‘‘迷惑をかけて申し訳なかった‘‘

 

遺書を読んだ狛治は墓を強く抱きしめる。怒りの感情が押し寄せてくる。

『貧乏人は生きることさえ許されねえのか』

『親父』

『こんな世の中は糞くらえだ』

『どいつもこいつもくたばっちまえ!!』

 

大人七人を相手に暴れまわる狛治。

『なんでこんな糞みたいな奴らが生きてて

俺の親父が死ななきゃならならねぇんだ!』

『迷惑なんかじゃなかった!なんで謝るんだよ!』

『親父は何も悪いことなんかしてないだろ!』

『盗みの刑罰を受けるのだってつらくなかった』

『鞭でめった打ちにされようが骨を折られようが

親父の為なら耐えられる。何百年でも』

………

……

「反省しろ!!真面目に働け!!」

脳裏に鞭を振るう役人の姿が浮かぶ。

『うるせえ黙れ糞が。金が足りねえんだ。高いんだよ薬は』

病床の親父の姿が浮かぶ。

『どんどん痩せていくんだ。親父が』

『背中もボコボコ骨が浮き始めてた』

『もっと栄養のあるもんをくわせたいんだ。きっと俺が治してやるんだ』

首を吊った親父が浮かぶ。

『なんで首なんか吊った』

『俺は死んだって良かったのに。親父の為なら』

『親父の為なら!!!』

最後の相手に膝蹴りをくらわせて倒し、肩で荒く息をする狛治。

 

パチパチパチ。

大人七人を倒した狛治に拍手をして近づいてくる男。

‘‘素流‘‘と背中に書かれた道着を着た無精ひげが目立つ30代くらいの男だ。

柔和な表情とは裏腹に、佇まいには全く隙が無い。

「子供が殺されそうだってんで呼ばれてきてみれば、大人七人も素手で伸しちまってる。

お前筋がいいなあ。大人相手に武器も取らず勝つなんてよ。気持ちのいい奴だなあ」

男は太陽のような笑顔で話す。

………

……

『誰だコイツは。俺は何を見てる?俺の記憶なのか?』

………

……

「俺の道場に来ないか?門下生が誰もいなくてな」

「うるせえ糞爺!!ぶち殺すぞ!!」

「その入れ墨は江戸の罪人だな。江戸で所払いの刑を喰らってこの地まで流れて来たわけか?」

「だったらなんだってんだ!!テメエには関係ねえだろうが!!」

「うむ!まずは生まれ変われ少年。さあ来い!」

「くたばれ糞爺!!」

ドドドドド!!!

狛治は圧倒的な力の差によって男にねじ伏せられたのだった。

………

……

「いやー頑丈な奴だ!あれだけ殴ったのに半刻もせず目を覚ますとは」

目を覚ました狛治はなぜか男の道場に連れていかれていた。

顔面はボコボコ、鼻に詰め物をした状態だ。圧倒的な力の差を見せつけられた後では、抵抗する気も起きず、狛治は素直に従った。

男の雰囲気がそうさせるのか、何故か憎み切れないのもあった。

「俺は慶蔵素流という素手で戦う武術の道場をやっているんだがな。門下生が一人もいなくてな。便利屋のようなことをして日銭を稼いでるんだ」

「お前にまずやってもらいたいのは病身の娘の看病だ」

「俺は仕事があるもんで任せたい」

「先日妻が看病疲れで入水自殺してしまって大変なんだなあこれが」

「!!」

口調からは全く大変そうにはみえない。しかもなぜか自分の身の振り方まで決めているようだ。

「本当に俺が不甲斐ないせいで妻にも娘にも苦労をかける」

「娘一人の家に罪人の俺を置いてっていいのかよ」

狛治としては当然の質問をしたつもりだった。

「罪人のお前は先刻ボコボコにしてやっつけたから大丈夫だ!」

………似ている。

男が見せた太陽のような笑顔を見た時、重なったのは炭治郎の姿だった。

 

『そうか。お前がどうにも不快だったのは

こんなつまらない過去を想起させるからだったんだな』

………

……

「俺の娘の小雪だ」

 

『くだらない過去』

『くだらない…!?』

 

病床に伏せていたのは幼い少女。自分と同い年くらいだろうか。ケホケホと気になる咳をしている。

その姿が唐突に親父と重なった。

「朝より顔色よくなってるな。少しはマシか?

コイツなあ。名前いわねえから俺が戻るまでに聞き出しといてくれ」

男が出ていき、少女との間に沈黙が走る。

「あの…」

沈黙を破ったのは少女の方だった。

「か…顔。怪我…だいじょうぶ?」

………

……

【きっと治す】

【助ける】

【守る】

【俺の人生は…妄言を吐き散らかすだけのくだらないものだった】

きめつのやいば154話 感想

「強くならなければならない」

「強くなければ持って帰れないから」

「親父に  薬を」

このカットはズルイですね。

あらかじめ泣かそう泣かそうとしてくる映画とかは絶対に無理ですが、何の気もなしに読んで、不意をついて来るのにはめっぽう弱いですね。

アカザさん…以前から悪役ながら憎めない感じでしたが、やっぱりこっち系でしたか…

鬼滅の刃はホント回想で泣かせるのが上手いなあ。

毎回冒頭で過去の回想が始まると

「またこのパターンか……!」

と思いつつも期待してしまう自分がいます。

奉行所に捕まって這いつくばりながら

「うるせぇ 盗まねえと薬はたけぇんだよ」

「俺は死んだって良かったのに 親父のためなら」

「親父さえ生きてくれていればそれで良かったのに」

あたりもこれ、親無くしてる人にはガンガン来ますね…

次週は武芸者?の娘の「こゆき」と会ったアカザさん(はくじ)ですが、次週の過去編も辛い予想しか出来ない…

「きっと治す。助ける。守る。

俺の人生は

妄言を吐き散らかすだけの下らない人生だった……」

鬼が人間だった頃の話は辛いが、心を打ちますね。

せめて一筋の光がさす終わり方を期待しています。

それでは。

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